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2016.10.08

代表的な4つのウェブ媒体の正しい使い方

代表的な4つのウェブ媒体の正しい使い方 いろいろなインターネットメディアが選べる時代になりましたが、正しい選定と効果的な運用ができているでしょうか。ここでは、代表的な4つのメディアについて、体系的な整理をするとともに、その特徴についても正しい見方を考えてみたいと思います。

まず、冒頭の図をご覧ください。各種のウェブ媒体について、情報の質(量)とスピードで整理したものです。さて、この中で、自社のビジネスに相性の良い、売上アップに寄与するツールを正しく選定できますでしょうか。以下、これらのツールについて、ひとつずつ考えていきたいと思います。

 
ツイッターについて



図中右下のツイッターから考えてみます。ツイッターは、短文をかなり早いスピードで投稿していきます。新鮮な情報、一挙手一投足にフォロワーを追従させなければなりません。このような特徴を持つツールが適合するビジネスには、フォロワーを繋ぎ止める、非常にブランド化された何かが必要です。つまり、芸能人(有名人)や、有名ブランドなどしか適合しないということです。それ以外のビジネスでは、効果がほとんど見込めず、時間を浪費するだけになってしまうかもしれません。

 
フェイスブックについて



次に、フェイスブックについてですが、図中ではツイッターの左上になります。ツールの特性上、店舗ビジネスや個人向けビジネスの季節情報、新着情報などを伝えるのに丁度良い情報の量とスピードになっていると思いますので、顧客と繋がることができれば効果が見込めます。しかしながら、この「顧客と繋がる」ということが容易ではないと考えるべきです。かなりの労力をかけないとお友達は増えませんし、増えたお友達は同様にお友達を探している人たち、ということも考えられます。そして、もうひとつの問題点は「情報資産を捨てている」ということです。良い記事をアップしたとしても、タイムラインでどんどん流れていってしまいますし、そもそも他社メディアなので、自社の大切な情報資産を資産化できていないのです。気軽に繋がれて拡散効果が得られる可能性のあるメディアではありますが、こういったデメリットも考慮した上での運用が必要です。

 
ブログについて



次に登場するのが、フェイスブックの更に左上に位置するブログです。ブログは情報資産をしっかりと貯蓄することができますので、アクセスしてきた相手に十分な質と量の情報を提供することができるはずです。取り組んでいるビジネスの種類にもよりますが、同じ労力をかけるのであれば、まずはフェイスブックよりもブログを選択するほうが賢明かもしれません。ただし、ブログにも注意点があります。それは、先にも触れた、「情報資産を捨てているかどうか」です。お使いのブログサイトが「自社メディア」となっていないと、情報資産が資産化できていない状態です。多くの方が活用している、無料のブログポータルサイトにおいては、情報資産を他社メディアに預けている状態です。また、無料のブログポータルサイトでは、サイト運営者の収入源である、「他社の広告」が大量に表示されますので、せっかく御社のブログに訪れてくれた見込み客が、他社の広告をクリックして去ってしまうのです。この問題を解消するために、年間数千円の有料サービスに移行して自社メディア化するか、自社単独のブログサイトを新しく立ち上げて記事をそちらに移動してください。ただし、後者の方法を選択する場合は、現状の「ポータルサイトからの見込み客のアクセス」が減少すると思われますので、その影響を考えてから実行してください。

 
ホームページについて



最後に図中で一番左上にあるホームページですが、ブログでは達成しにくかった機能を実装することができます。それは、「顧客獲得機能」です。ブログは記事ごとに見込み客の興味を引くものですが、顧客化にはやや不得手です。その点、ホームページは、サービス内容や企業案内、申込み方法など、顧客を獲得するために必要な詳細情報をわかりやすい形ですべて盛り込むことが可能です。

 
結局、どの順に何をやればいいのか



さて、どの順に何をやればいいのかですが、当社の結論から言いますと、図に示すように左上から右下に向かって注力してください。

結局、どの順に何をやればいいのか上記でお伝えした通り、ホームページはサービス内容や企業案内、申込み方法など、顧客を獲得するために必要な詳細情報をわかりやすい形ですべて盛り込むことが可能です。自社メディアでもあり、資産価値が最も高まります。従って、特殊な事情を除き、最初に時間とお金をかけるべきはホームページです。

次に注力すべきはブログですが、ほとんどの企業において一番妥当な方法は、ホームページをブログ埋め込み型にすることです。これにより、質の高い情報が継続的に貯蓄でき、見込み客のアクセスも増えます。(検索エンジン最適化の効果、SEO効果)

最後に、余力のある企業については、フェイスブックやツイッターといったSNSツールの運用をおこなってください。ただし、わざわざSNSを採用する理由が本当にあるのか、くれぐれも手段と目的を混同しないように注意してください。成果に繋がらないSNSの運用は、多大な労力と時間を失ってしまう恐れがあります。

本稿を参考に、効果的なウェブ活用ができているかどうか、今一度チェックしてみてください。チェックした上で、効果が薄そうなものは運用を休止して、効果が見込めそうなものから注力してください。

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