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昔から経営者の悩みのタネはだいたい相場が決まっていて、それは次の3つになります。

 
[1] 売上
[2] 人
[3] 資金繰り
 
これらをまとめて、「経営者の3大お悩み」、なんて言ったりしているようです。

 
データによる裏付けもあり、例えば、商工会議所などが実施している経営課題に関するアンケート調査でも、これら3つは毎年、上位に挙がっています。従って、客観的にも確からしいテーマと言えます。

 
もう少し踏み込んで考えると、[3]の資金繰りは・・・

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上記の3つは、客観的にも確からしいのですが、もう少し深読みして、意味のあるアイデアにまとめてみたいと思います。

 
まず、[3]の資金繰りですが、実は、[1]の売上と同義であると考えることもできそうです。なぜかというと、次の2つの理由によります。

 
・そもそも、資金繰りが悪化するのは、売上が足りないからである。（また、売上さえあれば、お金も簡単に借りることができる。）

・経営者であれば、資金繰りのオプションくらいわかっている。（不要資産の現金化、借入、増資、支払または入金サイトの調整など、選択可能な打ち手は明白で、本質的な悩みとは言えない。）

 
つまり、[3]は悩みのようであって実は悩みではないと言え、悩みはこれで2つに集約されます。

 
[1]の売上に関する悩みについて

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当社では、売上に関する悩みは大きく分けて次の2つに大別されると考えています。

 
・現状の事業の売上をなんとかしたい。（マーケティング、ビジネスモデル）

・今後はどんな事業で売上を立てるか。（経営戦略、事業展開）

 
売上とひとことで言っても、現在進行形の目先の売上なのか、今後のことなのかで議論は大きく変わります。別の言い方をすれば、既存事業の「最適化」と、将来事業の「未来予想」の2つの議論に分かれるということです。

 
[2]の人に関する悩みについて

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続いて、[2]の人に関する悩みも、大胆に次の2つに分けて考えてみてはどうでしょうか。

 
・組織体制をしっかりしたい。（組織デザイン、採用と教育訓練）

・社員のやる気を上げたい。（モチベーション管理、人事制度）

 
ひとつ目に挙げたものは、ある程度、機械的に決めて進めることができる、「クールアプローチ」の視点での悩みです。ふたつ目に挙げたものは、機械的には簡単に進められない、人の心に関する「ウォームアプローチ」の視点での悩みです。

 
まとめ

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以上から、当社では、冒頭の経営者の3大お悩みを、次の4つに再構築して考えています。

 
・現状の事業の売上をなんとかしたい。（マーケティング、ビジネスモデル）
・今後はどんな事業で売上を立てるか。（経営戦略、事業展開）
・組織体制をしっかりしたい。（組織デザイン、採用と教育訓練）
・社員のやる気を上げたい。（モチベーション管理、人事制度）
 
これらを参考にしていただき、経営のお悩みを的確に仕分け、効率的に対処していってください。