2015.01.12
マーケットインかプロダクトアウトかという不毛な議論
マーケットインまたは、プロダクトアウトという言葉を聞いたことがありますか?
マーケットインとは、お客さんの欲しがっている商品・サービスを考えることです。
プロダクトアウトとは、提供側からの嗜好・発想で、「こういうのがいいんじゃないか」というスタンスで商品・サービスを考えることです。
さて、最近では、どちらが重要視されているかと言えば、やはり、マーケットインでしょうか。皆、口をそろえて、
「顧客の声に耳を傾けよ」「顧客のニーズにこたえよ」「先に商品を作ってはいけない」
と言うわけです。確かにこの視点は必要です。
しかし、既にご承知の通り、「顧客の声」は万能ではありません。ハーバード・ビジネススクールのクレイトン・クリステンセン先生も、顧客の声に耳を傾け続けることへの問題点を著書の中で指摘しています。また、スティーブ・ジョブズ氏のようなイノベータ―は、提供側からの嗜好・発想で商品・サービスの開発を行っています。だって、いくら顧客のニーズを汲み取っても、事前に
「アイフォンのような端末が欲しい!」
なんて、顧客は想像できませんからね。今まで世の中になかった新しいパターン(新結合)の商品ですから、それを見せられて、初めて、欲しい!となるわけです。
話が長くなりましたが、では、マーケットインとプロダクトアウトについて、どう考えればいいのか? そのこたえは、「そんなことどうでもいい」と思います。つまり、「発想の起点は、マーケットインだろうがプロダクトアウトだろうが構わないので、そんなことどうでもいい。」のです。それに、現実問題として、これらふたつの発想はうまく分離できないと思います。
そして、この「どうでもいい」議論の先に、ひとつの重要な質問だけを残せば良いように思います。それは、結局のところ、単純に、
「その商品・サービスは、顧客便益があり、売れるのか?」
ということです。この質問だけ肝に銘じておけば、問題なしです。
追伸
クレイトン・クリステンセン先生の著書はこちら
クレイトン・クリステンセン(2001)『イノベーションのジレンマ』翔泳社
マーケットインとは、お客さんの欲しがっている商品・サービスを考えることです。
プロダクトアウトとは、提供側からの嗜好・発想で、「こういうのがいいんじゃないか」というスタンスで商品・サービスを考えることです。
さて、最近では、どちらが重要視されているかと言えば、やはり、マーケットインでしょうか。皆、口をそろえて、
「顧客の声に耳を傾けよ」「顧客のニーズにこたえよ」「先に商品を作ってはいけない」
と言うわけです。確かにこの視点は必要です。
しかし、既にご承知の通り、「顧客の声」は万能ではありません。ハーバード・ビジネススクールのクレイトン・クリステンセン先生も、顧客の声に耳を傾け続けることへの問題点を著書の中で指摘しています。また、スティーブ・ジョブズ氏のようなイノベータ―は、提供側からの嗜好・発想で商品・サービスの開発を行っています。だって、いくら顧客のニーズを汲み取っても、事前に
「アイフォンのような端末が欲しい!」
なんて、顧客は想像できませんからね。今まで世の中になかった新しいパターン(新結合)の商品ですから、それを見せられて、初めて、欲しい!となるわけです。
話が長くなりましたが、では、マーケットインとプロダクトアウトについて、どう考えればいいのか? そのこたえは、「そんなことどうでもいい」と思います。つまり、「発想の起点は、マーケットインだろうがプロダクトアウトだろうが構わないので、そんなことどうでもいい。」のです。それに、現実問題として、これらふたつの発想はうまく分離できないと思います。
そして、この「どうでもいい」議論の先に、ひとつの重要な質問だけを残せば良いように思います。それは、結局のところ、単純に、
「その商品・サービスは、顧客便益があり、売れるのか?」
ということです。この質問だけ肝に銘じておけば、問題なしです。
追伸
クレイトン・クリステンセン先生の著書はこちら
クレイトン・クリステンセン(2001)『イノベーションのジレンマ』翔泳社
このページのニュースレターの発行は、メールマガジン形式でおこなっています。ニュースレターを毎回お受け取りになりたい方は、こちらからメルマガ登録をしてください。
なお、秘匿性の高い情報については、このページに掲示されませんので、メルマガ登録をお勧めします。(バックナンバーがすべて揃っていないのはこのためです。)